あなたは自分の手法を確立させて、トレードをギャンブルからビジネスとして昇華させようと努力しておられることでしょう。
あなたの学習レベル段階にもよりますが、ある程度トレードの勉強を進めていったあなたは、こんな事実に気がつくことでしょう。
ココがポイント
トレーダーとして安定的に収益を積み上げていくには、自分だけの手法を確立させることが重要!
しかし、現実には・・・
どれだけ頑張っても、自分の手法なんて確立できないよ・・・
あなたは、どうしても自分の手法を確立できずに悩んでいると思います。
これには、どのような原因があり、なぜ?多くの人がこの部分で躓いてしまうのか?
今日は、そこについて少し掘り下げていきたいと思います。
もくじ
手法が確立できない理由
まず、結論を先に申し上げます。
手法が確立できない原因
手法が確立できない理由は、あなたがイメージする手法の完成形と現実の手法の完成形にギャップがあるから。
あなたには「これで完成だ!」と思えるような手法のイメージがあると思います。
しかし、そのイメージがあまりに現実とかけ離れているとトレードは上手くいかないのです。
例えば、あなたはどのようなパフォーマンスならば、十分満足できると言えるでしょうか?
・勝率 100%
・ロスカットは数pipsで利食いは100~200pips
・毎日プラス収支
・毎月プラス収支
・年間利回り1,000%
いかがですか?
こうやって文章にすると
いやいや、こんなの大袈裟過ぎるでしょw
って、思いませんか?
しかし、冷静に振り返ってみてください。
少なからず、あなたも上記のようなパフォーマンスをイメージしているはずなのです。
現実離れした手法論
あなたは、ネットや相場書籍、または情報商材など様々な方法で「勝てる手法」を模索しているはずです。
例えば、、月に1,000万円くらい稼いでいるトレーダーが作成したマニュアルを購入したとしましょう。
あなたが、期待しているのは、その手法を手に入れたことによって「負けなくなる」ことをイメージしていませんか?
今まで、トレードすればするほど損をしていたのが、トレードをやればやるほど利益が積み上がっていく状態。
つまり、月に1,000万円も稼いでいるトレーダーの手法は「絶対に負けない手法なのだろう!」こう期待しているからなのです。
しかし、現実には相場環境が悪ければパフォーマンスは低下します。
ロスカットが遅かったり、リスクを過度に取ったりすれば大きく資産を減らしてしまう可能性もあります。
場合によっては、1回のトレードが致命打となり、再起不能になることも多々あるでしょう。
トレードはエントリーポイントだけにフォーカスしても意味がなく、その他に資金管理、トレーダーのメンタル面、相場環境なども重要になってきます。
このように、文章にすると現実離れしていると感じるようなイメージを少なからず初心者のうちは持っているものです。
こんなイメージを持ったまま、仮に本当に素晴らしい戦略と手法を手に入れたとしても、結局はその手法の強みを発揮する前に・・・
この手法は全く使い物にならんわ・・・
っと感じてしまい、また次の手法を探し求める旅に出るという仕組みです。
手法を確立するために必要なこと
手法の確立に多くの人が苦戦している理由はわかりました。
では、どのようにすれば、あなたの手法を確立することできるのか?考えていきましょう。
これは、トレードの現実を受け入れるということです。
1つ1つ解説していきますね。
①トレードは損をするものだと理解する
トレードは大きなリスクを取っています。
まずは、この事実を理解しましょう。
つまり、大損するリスクを完全に排除することはできないということです。
だから、時間軸を短くしたり、細かくロスカットを入れていくという行動がとても重要なのです。
毎月、大きな金額を稼いでいるトレーダーたちも例外ではありません。
私も、まだたまに大きくやられてしまうことがあります。
どのような素晴らしい手法や戦略を手に入れても、常に損失と隣り合わせであるのがトレードの常識です。
損しなくなる手法は存在しないのです。
②手法を難しく考えすぎない
絶対に損しなくなる手法は存在しないということは①でお伝えしたとおりです。
では、この事実からわかることは何か?
つまり、手法はどれだけ試行錯誤したり、優秀なトレーダーのやり方をコピーしたとしても負けなくなるものはないのです。
それほど、手法を深く考えたところで、あなたが期待するようなものは絶対に手に入らないということです。
本質的は話をすると、トレードとは大きなリスクを取り、そのリスクをコントロール可能な範囲で合理的な行動を取った上で利益を出していくもの。
それがビジネスとしてのトレードだと私は考えています。
そして、手法や戦略は難しく考えても意味がありません。
どれだけ突き詰めて考えまくったとしても、手法は以下の二つしかないのです。
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トレード手法は、たった2種類しかない事実
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③これだ!と思った手法は、諦めずに継続する
手法の確立が難しいのは、あなたが持っている勝てる手法のイメージと現実との間に、あまりに大きなギャップがあることは既にお伝えしました。
次に行動すべきことは何か?
何でもいいので、これだ!と思った手法を1つピックアップしてみましょう。
そして、一定数の検証作業を行ってください。
過去チャートで同じポイントを探して検証してもいいですし、時間効率を重視するならForex Testerを使ってもいいでしょう。
とにかく最低でも100回、理想は500回以上のシミュレーションを行いましょう。
通貨ペアも色々と変えてみる事をおすすめします。
特定の通貨ペアでしか通用しないような手法は今後、長年トレードを継続する上で採用するのは避けるべきだと私は考えています。
その結果、プラスになるなら優位性を味方にできるトレードとしての再現性があると考えられます。
ここまで入念に準備をする人は相場参加者の中では圧倒的に少数派なのです。
相場は多くの敗者と少数の勝者で構成されています。
もし、あなたが少数の勝者に入りたいと本気で考えているならば、多くの人が面倒だと感じてやらないようなことにこそ目を向けていくべきなのです。
そして、信頼できる手法を見つけることができたら、その手法は継続しましょう。
多くのトレーダーは3連敗にすら耐えることができません。
3連敗すると、その手法は使えない手法だと落胆して簡単に捨ててしまうものです。
あなたは、そうならず必ず継続して成功を手にしてください。
まとめ
相場は9割が負け、残りの1割の人たちに利益が分配される構造になっています。
これは100年前も、そして100年後も変わることはないでしょう。
成功への切符は手法の確立が必要不可欠です。
トレードは絶対に勝てる手法が存在していて、その手法さえ知ることができれば将来安泰。
こんなイメージを持っている人は驚くほど多いのですが、現実はそれほど単純かつ簡単なものではないことを、この記事でご理解頂けたのではないでしょうか?
手法の確立が難しいと悩んでいるあなたに、少しでもこの記事が役に立てたなら、これ以上嬉しいことはありません。
同志として、これからも一緒に相場で頑張っていきましょう。
では、また次の記事で!