おはようございます！0510です。
本日はトレード日記について書いてみようと思います。
私は過去にトレード日記については、必ずしも必要ではないと書きました。
その考え方は今も変わっていません。
私が新米トレーダーだった頃
「トレード日記は勝てるトレーダーになる為に必須である。」
こんな文言が様々な本に書いてあるじゃないですか。
これを真に受けて私は毎日、一生懸命トレード日記をつけた記憶があります。
これで、私のトレードスキルがメキメキとアップして超儲かるようになったのです！
・・・っとは、いかないですよね。
あなたも想像していたと思いますがｗ
では、私の個人的な意見も含めてトレード日記の本当の価値と、その意味をお伝えしていこうと思います。
1.トレード日記は勝つ為に本当に必須なのか？
トレード日記は勝つ為に必須か？
全然、そんな事はありません。
大事なのは自分のトレードを振り返る習慣です。
トレード日記は、あくまで振り返る習慣を補助するツールにすぎません。
少なくとも私は、そう思うのです。
私は幸運にも何人かの天才的なトレーダーに会って実際に話をした経験があります。
彼らも全員が口をそろえて、トレード日記が必須だと言う人ばかりではありませんでした。
トレード日記はあくまでツールの1つです。
ツールなので使い方によっては、超強力にパフォーマンスをアップさせる事もあるでしょう。
しかし、逆にツールに振り回されればパフォーマンスをアップさせるどころか時間の無駄。
私は時間を無駄にしていたタイプでした。
2.私のトレード日記失敗談
私は昔、トレード日記は必ず毎回つけるようにしていました。
トレード終了後に1時間以上かけていましたね。
これで、勝てるようになれたのだったら意味があると思います。
しかし、パフォーマンスが激的にアップしたわけではありませんでした。
なぜか？
理由は簡単です。
いつしか、私の目的が素晴らしいトレード日記を完成させる事になっていたからです。
手書きでやっていた事もありました。
その後、Excelに変えて見栄えが良いトレード日記に変えました。
しかし、これでは意味がありません。
本来の目的はトレードで勝つ事。
お金を増やす事なのです。
しかし、いつしかトレード日記に関しては、素晴らしいトレード日記を書く事に変わってしまっていました。
ブログやSNSでも素晴らしいトレード日記を公開している方が大勢いらっしゃいますよね。
ようは私がやっていた事もアレだったのです。
トレード日記の本当の目的は他人が見ても素晴らしい！と感じるようなものを書く事ではありません。
トレードでお金を増やすために書くものなのです。
当時の私は完全にトレード日記本来の目的を見失っていました。
3.トレード日記の本当の価値
トレード日記は、どのようなツールなのでしょうか？
それは、人間の弱点をカバーするという意味では最強のツールになりえます。
トレードスキルをアップさせる事ができる方法は1つしかありません。
あなたのトレードが事前に計画されたトレードに従って行われたものであるか監視する事。
この監視するという事においては、トレード日記がトレードスキル向上に強力な武器となります。
基本的に人間の脳は1つの事を正しく長期間記憶するという事が苦手です。
さらに既にトレードをしている、あなたなら痛いほど理解されていると思いますが、トレードしている時は感情が目まぐるしく変化していますよね。
つまり人間はトレード中は冷静ではないのです。
こんな心理状態でトレードを明確に記憶していられるでしょうか？
一部の天才的な記憶力の持ち主なら話は別でしょうが、普通は間違いなく不可能です。
人間の脳の仕組みについて考える
人間は儲かった時の記憶は、しっかりと脳に刻み込まれるようにできています。
逆に大失敗して大負けすると、その時は強烈に反省するのですが時間が経過すると何も感じなくなり、やがて忘れます。
人間の脳の仕組みは、このようになっています。
こういったサイクルがトレーダーとしての成長を鈍化させるのです。
人間は普通にトレードを継続すると悪い習慣でも平気で繰り返してしまいます。
例えばギャンブルなどです。
パチスロなどは漫然とゲームしていくと、ほとんどの日に負けるように設計されています。
しかし、継続さえしていれば稀に1日で10万円くらい勝てる日が出てきます。
すると、今までの負けを、まるで帳消しにしたかのような高揚感を手にする事ができるのです。
そして、またパチスロにお金を使っていく。
長期的にパチスロを漫然と繰り返していけば、トータルでマイナス収支になる事は間違いありません。
※何らかの優位性を味方につけているようなパチプロの打ち方は除く
この話のポイントは、この例が愚かな人の例なのでないという事です。
人間脳の仕組み自体が、このようにできているというところなんですね。
トレードも同じです。
仮に漫然とトレードしていたとしても、いつか必ず儲かるトレードが出てきます。
すると、利益が出たトレードがあるのだからと問題点に気がつかずにトレードを継続してしまうわけです。
勝てるトレード戦略には理由があり、継続して勝てるトレーダーは必ず何らかの優位性を味方につけてトレードしています。
自分がどのようなトレードをしているのか？
これを客観的に監視するという事が勝てるトレードには必要不可欠なのです。
自分の過去のトレード内容を保存できるツールがトレード日記なんですね。
4.トレード日記の具体的な書き方
ブログやSNSでは見た目が美しい、誰に見せても素晴らしいと感じられるようなトレード日記をアップしている人がいらっしゃいます。
しかし、それはただの自己満足でありトレード日記は他人に見せて感動を与えるような芸術作品ではありません。
トレード日記は、あくまであなたのトレードパフォーマンスをアップさせるツールだという事です。
あなたが客観的に、あなたを監視できるような仕組みができていれば、それで良いわけです。
では、具体的な私の書き方を紹介しましょう！
1.トレード記録は全てダウンロードする
・通貨ペア
・エントリー時間
・エグジット時間
・買いか？売りか？
・保有時間
・エントリー根拠
・利益目標
・損切りポイント
・トレード結果
トレード日記に必要な情報は上記のとおりです。
これらを全て手書きで行うのは非効率極まりない。
なので、全てダウンロードしちゃいましょう。
私が使っているGMOクリック証券などもそうですが、全てExcelファイルでダウンロードできるようになっています。
データファイルをダウンロードできないようなFX口座は今の時代、ほぼないかと思います。
2.ダウンロードできない情報のみメモアプリなどに記録
どうしてもダウンロードできない必要な情報があります。
・エントリー根拠
・利益目標
・損切りポイント
これは、ダウンロードする事が不可能なので自分で記録するしか方法がありません。
ノートに手書きでも悪くないのですが、ノートだと量が増えてきた時に瞬時に検索をかける事ができない為、アプリを使う事をおすすめします。
私はEvernoteの無料版を使っていますが、メモアプリは、あなたの好みで選択すると良いでしょう。
PCでもスマホでも使えるアプリが便利です。
さらにチャートのスクショを保存すると良いでしょう。
私は仕事中や外出先でもスクショでチャートに仕掛けたポイントをマークしています。
もちろん、Twitterにトレード内容をアップしてトレード日記の補助として利用するのもアリです。
私は、たまーにTwitterにアップしていますが、あんな感じでチャートを保存しておくと後で見返す時に便利ですよ。
ポンド円の押し目買い
ちょっと悪いレートで仕掛けている。
151.25付近で全玉決済予定 pic.twitter.com/n5OnvLEnQ5
— @0510FXデイトレで副業(0510でマコトと読みます！) (@0510fx) August 27, 2021
これらの作業を行うのに時間は、ほとんどかかりません。
過去の私のように毎日1時間以上かけてトレード日記を書くなんて馬鹿げています。
重要なのはトレード日記を書くことが目的になっては本末転倒だという話。
トレード日記を書いたら、後でしっかりとあなたのトレード内容を確認する。
こっちの作業が大事なのであって、トレード日記の内容に関しては大した問題はないのです。
必要な情報が記録されていれさえいればそれでいいわけなのですからね。
5.トレード日記は過去のトレード内容を振り返る為のツールの1つ
正直な話、トレード日記の出来栄えなんて大きな問題ではありません。
もっとも重要なのは、あなたのトレードを振り返る事なのです。
トレード日記はトレードを振り返る為の1つのツールにすぎません。
継続的に収益を出すトレードは、必ずマーケットに存在している優位性を味方につけています。
その優位性を利用するには、トレードする前に計画を立てておく必要があるという事。
トレードする前に勝負は決まっている。
これは言い過ぎではないと私は考えています。
どれだけ経験を積もうが、どれだけトレードの知識を膨大な量に増やそうがマーケットの未来が見えるようには絶対になりません。
凡人である私は未来を予測する方法を探すのではなく、確率がちょっとでも高いところで勝負するという優位性を味方につける方法以外ないと思います。
その為には日々、自分のトレードを振り返る必要があるのです。
仮に立派なトレード日記をつけていても、振り返りをしなければ意味がない。
逆にトレード日記をつけていなくても、しっかりと振り返りができているトレーダーは遅かれ早かれ成功するでしょう。
私の知人の、あるトレーダーはトレード中に画面を録画して保存しているトレーダーがいます。
それも見方を変えたトレード日記（振り返りツールの1つ）と言えるでしょう。
トレード日記を書く事ばかりに強調しているのに、トレードの振り返り方を解説している人が少ないのは正直、違和感がありますね。
まとめ
今回はトレード日記について、過去にやらかした私に失敗談も含めて記事にしてみました。
昔から多くのトレーダーがトレード日記の重要性を主張しています。
しかし、私はトレード日記の書き方ばかりにフォーカスされているような現状を心配しています。
トレードパフォーマンス向上において重要なのは、トレード日記を書く事ではなく、あなたのトレード内容を振り返る事を習慣化する事なのです。
その補助としてトレード日記を書きましょうね！って事を言いたいんだと思うんですよね。
また、トレード日記作成の為に無駄な労力を費やすのはやめましょう。
今は便利なアプリがいっぱいあるので、ノートとペンを持ち歩く必要もありません。
チャートもスクショを保存すればいいだけです。
トレード日記を作るぞ～！って意気込む必要なんて少しもありません。
ただ、トレード内容が記録できていて、いつでも振り返りが出来るような状態にしておけばいいのです。
しっかりとしたトレード日記を書く事に意識がいってしまうのはもったいない。
もっとも重要なのは、必ずトレードを振り返って反省点があるか？と自問自答する事を息をするかのように当たり前にしていく事なのです。
それでは、今日はこのへんで！
では、また～