おはようございます。0510です。
本日はトレードで収益を上げ続けるのに必要な相場の基本中の基本である、「トレンド」の概念について解説したいと思います。
早速ですが質問です。
「トレンド」とは何ですか?
あなたは、この質問にパッと答えられますか?
もし、あなたが瞬時に答えられるのであれば、この記事は飛ばして頂いても問題ありません。
仮に今はトレンドの意味が理解できていなくても、この記事を読んで頂ければ相場のトレンドについて理解が深まっていると思います。
相場の基本構造
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それでは、まず相場の基本構造について理解しておきましょう。
相場は多くの参加者達がお金を出し合って取引に参加する事で値動きを形成しています。
上がると思った人は買い、下がると思った人が売るのです。
ここでポイントになるのは、取引が成立した(値がついた)という事は、上がると思った人と下がると思った人のアクションが一致したという事です。
上がると思う人しかいなければ、買いたくても買えません。
下がると思う人しかいなければ、売りたくても売れません。
自分の狙った取引がしたい場合には、反対側に同じく取引をしたいと考えている人、そして、その人は自分とは真逆の考え方を持つ人でなくてはなりません。
相場自体には、お金を増やしたり減らしたりする機能はありません。
お金を相場に参加者達が出し合い、そのお金の持ち主が移り変わっているだけです。
価格が上昇するという事は、買う人の量が売る人の量を上回っているからです。
価格が下落するという事は、売る人の量が買う人の量を上回っているからですね。
よく、株式投資などの場合には将来、業績が上がるであろうと予想した企業の株を買って、会社の収益が上がれば株を買った投資家も儲かるので全員がハッピーになると誤解している人がいます。
しかし、これは企業の業績が伸びた事を理由に、より多くの投資家達に注目されたというだけであり、参加者全員がハッピーになっているわけではありません。
なぜなら早い段階から投資していた投資家達よりも、不利な値段でもいいから株が欲しいと思った投資家が増えた事で、以前よりも高い値段だけど買っている人がいるという現実があるからです。
株式投資は経済や企業にとって良い事であるが、FXや先物は投機的であり誰の役にも立っていない。
こんな事を言っている人を過去に何人も見てきましたが、これらの意見がいかに本質的な部分から目を背けているのか、ご理解頂けるはずです。
そして、実はこれこそが本日のテーマである、トレンドが発生する仕組みでもあります。
通常の経済活動においてモノの価格が瞬時に上がったり下がったりする事は、あまりありません。
もし、そんなに価格の動きが早ければ経済活動に影響が出てしまいます。
昨日は牛丼が1杯350円だったのに、今日は1杯2,000円でなければ食べられない。
こんな状況になったら大変ですよね。
まぁ、絶対にならないとも言い切れないのですが現在の日本の状況では可能性が低いと言えるでしょう。
でも、相場では実際にモノの価格変動が高速で動く場合が多々あります。
例えば、これはドル円の15分足チャートです。
黄色い四角で囲まれた部分が24時間ですが、上下で約140 pips 以上の値幅で動いています。
円に換算すると1円40銭って事ですね。
次にドル円の日足チャートを見てみます。
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2022年の3月くらいから円安が加速している事がわかります。
たった4ヶ月で約2,500 pips の上昇。
約25円くらいの円安が進んだという事です。
なぜ、こんなにも価格が変動したのか?
それは買う量と売る量を比較した場合に買う量が圧倒的に上回ったからです。
こういった話をすると、上がったという事実よりも、「なぜ上がったのか?」という理由に注目する人が多いです。
そういった需要があるのでアナリストという仕事が存在して、尚且つそういった人達の為に解説しているサイトは山のようにあります。
それが知りたい人は、後で情報収集して頂くと良いでしょう。
ただし、真実は誰も知らないという事は忘れないでください。
理由はわからないが売る量よりも買う量が圧倒的に上回った。
この事実以外は誰にもわかりません。
仮に上がった理由を知る必要があったとしても、相場の上昇が終わってから理由を知って何の得があるのでしょう?
相場で利益を上げるには、こういった他の大勢の人達が興味を持ったり関心が高い部分とは違った部分に注視する必要があるという事です。
あなた自身が大衆心理のど真ん中から意図的に遠ざかる必要があるわけですね。
トレンドの性質
続いてトレンドの性質について理解しておきましょう。
トレンドは1度発生すると、トレンドが終わったというサインが出るまで継続し続けます。
また、トレンドの規模は誰にもわかりません。
そして、永久に継続するトレンドは存在せず、いつか必ず終わります。
相場には2種類の状態しかありません。
1.トレンドが出ている
2.トレンドが出ていない。
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これだけです。
トレンドが出ているという事は今までの相場の秩序が崩れたという事を意味しています。
2022年3月頃は115円台が1つの常識だったのですが、1ヶ月後の4月頃では115円台という常識は過去になり、122円台が新たな常識となりました。
そして、6月では130円台という常識が生まれ、120円台などという価格は過去の話。
このように理由は不明ですが、売る量よりも買う量が勝っている為、価格はさらに押し上げられるという流れが継続する。
これがトレンドです。
そして、しばらくトレンドが継続した後には、また相場が居心地の良い価格帯で安定し始めて、トレンドは終了します。
その後に再びレンジを上か下か、どちらかはわかりませんが、レンジを突破して新しいトレンドが発生する事になります。
この現象をブレイクアウトと呼んでいます。
相場は永久に、この動きを繰り返しているだけなんですね。
つまり、現時点でドル円は137円台という常識で推移していますが、半年後に100円台に突入していたとしても何ら不思議ではないのです。
逆に160円を突破している可能性もあると言えるでしょう。
トレンドを定義する分析方法は多く存在します。
ダウ理論、MA、ボリンジャーバンドなどが有名ですが全てに共通している事があります。
それは、インディケーターなどにトレンド判定をしてもらって、それに従っていても完璧ではないという事です。
トレンドの特徴として、1度発生したトレンドはしばらく継続するというものがありますが、永久に続くトレンドはありません。
よって、必ず転換するポイントがあります。
テクニカルインディケーターやダウ理論などでは、必ず転換ポイントでもサインが出てしまいます。
間違いなく、そこでポジションを掴まされてしまうという事ですね。
ただ、それでもリスク管理を徹底して損失限定すれば大ケガする事なくトレードを続ける事はできるでしょう。
問題はトレンドの定義方法ではなく、トレンドの特徴を理解して、その動きを利用して利益に変える方法を自分なりに考えてみる事です。
そんなトレード戦略を組み立てる事ができれば、それだけで十分利益を残す事ができるでしょう。
細かいロジックを話せば、いっぱいありますが、それは相場環境が変われば簡単に使い物にならなくなります。
そんな小さい視点で相場を観ても右往左往するだけで相場に振り回されて終わります。
そうではなく、大きな視点で相場を観て、100年前も100年後も普遍である相場の本質的な部分に目を向けている事を継続すべきです。
そうする事によって、合理的に相場から収益を上げていく方法を身につけていく事ができるわけです。
まとめ
トレンドとは、秩序の崩壊です。
例えばドル円の価格が現在、137円57銭とします。
この価格帯が永久に続く事は100%あり得ません。
必ず、もっと下か上に移動するタイミングが現れます。
この価格帯推移が秩序であり、その秩序は必ず崩壊する事が確定しています。
ある秩序が形成されると、その価格帯の居心地が良い為、その価格帯の中で推移します。
これがトレンドのない相場、つまりレンジ相場だという事。
しかし、そのレンジは必ず破られます。
上に抜けるか?下に抜けるか?
これは実際に見てみないとわからないのですが、必ず秩序は崩壊します。
この時に勢いよくレンジ帯を突破してボラが急拡大する事が多いです。
これがブレイクアウト。秩序が崩壊して新たな秩序を目指して価格が、その方向に突き進みます。
これがトレンドです。
そして、そのトレンドは、どこまで伸びるのかわかりません。
さらに言えば永久に継続するトレンドは存在しないので、必ず終わりを迎えます。
この仕組みが、しっかりと理解できていれば、あなたは「トレンドとは何ですか?」と質問されても回答に困る事はないでしょう。
この相場の基本的な事象であるトレンドに対する理解を深めていれば、様々なトレード戦略を構築する事が可能となります。
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