こんにちは!0510です。
突然ですが、今のあなた自身のトレーダーとしてのレベルは把握できていますか?
トレーダーには資格試験もなくスキル、知識、経験値、資金量など、モノサシが何もないんですよね。
そして、あなたのトレーダーとしてのレベルを指摘してくれる人なんて、どこにもいません。
そこで、今回は過去の私の実体験に基づいてトレーダーの成長段階を定義してみたいと思います。
また、色々なトレーダーと話をすることで皆さん同じような成長段階を踏んでいることもわかってきました。
トレーダーの成長段階
私はトレーダーの成長段階を以下のように定義しています。
イメージしやすいように魚の成長過程をモデルにしてみました。
①卵期
②稚魚期
③未成魚期
④成魚期
⑤産卵期
①卵期
超初期段階
まだ、トレードとは何か?
相場はどのような仕組みで機能しており、どのように収益化することができるのか?
そんなことは想像すらしていない段階です。
つまり、トレードをするという認識を持たないまま、知らず知らずに世界チャンピョンクラスの強者達との戦に参加している状況です。
仮に大負けしても何で大負けしているのか?ということすら認識できない段階。
専門家と言われるアナリストのレポートや権威のある人への意見に耳を傾ける人が多く、トレードは知的なもので崇高なものだと感じている人が多いのも特徴です。
頭脳の明晰さが優劣を分けると誤解していたり、逆に何も考えずに儲かってしまうようなイメージを持っている人もいます。
トレードを始めた理由
・給料が全然上がらないので何か簡単にできる副業はないかな?
・楽にお金を稼ぎたい!
・同僚がA株で大儲けしたらしい。自分もやってみようかな?
相場に参加してくる動機は人それぞれですが、相場が本当に難しいものだと身構えて参戦してくる人は稀です。
もっとも、本当に強いマーケットの支配者達は自分たちの姿が初心者達からは意図的に見えないように隠れているのですから無理もありません。
この段階では、損切りもせず特にテクニカルなどで意識されるポイントも知りません。
自分の都合で恐怖心もなくポジションを取れるので、意外と上手くいくこともあります。
損切りしなければ勝率も高まりますので、本当に運で大勝してしまう場合もあります。
当然、こんなトレードはビジネスではなくギャンブルです。
続けていけば、いつか必ず大きな損失を被る日がやってきます。
②稚魚期
初期段階と言っていいでしょう。
この段階に入るのは①卵期で大きく損失を出したり、口座資金を全て失ったりして一歩成長する段階です。
・あれ?簡単にお金が増えるものだと思っていたのに何か様子がおかしい・・・。
・せっかく貯めた貯金がパーに💦
この段階で第一弾のドロップアウト組が出てきます。
あ~!!FXなんて、やんなきゃよかった。
って、相場を去っていく人たちが出てきます。
しかし、「そうか!相場で勝つためには勉強が必要なんだな!」って気がつく人もいるわけです。
そういった人たちが②稚魚期に分類できます。
本を読んだり、ブログ、SNSなどで一生懸命情報収集して、勝てる手法やインディケーターを探しまくります。
相場で負ける = 自分が知らないことが多すぎた
こういった自己分析から、知れば勝てる!と考えている段階でもあります。
③未成魚期
この段階では、相場の難しさを認識した上で様々な情報を得て知識やスキルを磨いていく段階と言えるでしょう。
しかし、結果が全く出ない時期であります。
・儲かるはずの手法を使ってもロスカットばかり・・・。
・買っては下がり、なぜか同じタイミングで売ると上がっていく💦
・ロスカットしなかったら強いトレンドに飲み込まれて強制ロスカット。
何をやっても裏目に出てしまう。
Twitterでは儲かる人の話で溢れかえっているのに、自分だけ儲からないのはなぜ?
こんな焦り、不安、恐怖と戦わなきゃいけない時期で、とっても辛いです。
やればやるほど口座資金が減っていくので、トレードが嫌になるタイミングでもあります。
ここでも、さらに多くの人たちがドロップアウトしていきます。
このまま続けて本当に勝てるようになる日が来るのか?
こういった不安と毎日、向き合っていかなければいけないというのは精神的な負荷もかなり強烈なものなのです。
④成魚期
③未成魚期を乗り越えたら、もう儲かってウハウハだ~!
っとはならないのが相場の厳しい現実です。
この段階では、一通りの相場の原理原則やロスカットの重要性、トレードではなぜ規律が必要なのか?
そういったことが頭では理解できている段階です。
ただし、重要な部分であるトレード手法やスタイルの確立、トレードルールの構築と厳守。
これらに不安定さが残り、ロスカットで不安を感じたり、手法を信頼しきれていないので数回のロスカットが続くと、怖くて手法が継続できません。
また、規律という面でも甘さがあり、本来の手法ではないようなトレードをしてしまったり
ロスカットしなかったことで利益になった・・・。
危ない、危ない。
次回からは徹底しよう!
上記のように若干の不安定さが残っているため、パフォーマンスは安定しません。
しかし、ロスカットの重要性を理解することで一撃退場のような致命打を受けにくくなっており、勝てていないが大負けしていないという状態です。
実はこの変化こそが最も重要であり、トレードが ギャンブル → ビジネス に変化し始めた段階とも言えます。
⑤産卵期
④成魚期を何とか乗り越えて、魚で言えば立派な大人となり親となる段階です。
もはやここまで来てしまえば、トレードで収益を出す方法は理解できています。
人間なので完璧とは言えなくても手法の確立、規律厳守、無駄な売買の排除。
そして、トレードは実は相場が相手のゲームだと思いきや、自分との戦いであるということが腑に落ちている段階です。
ロスカットが必要経費として受け入れられる。
また、受け入れられない時の対処方法もある程度は形になっているはずです。
ここまで来ると月間収支がプラスになり始めるなど、パフォーマンスなど目に見える変化が出てきます。
最も苦しいのは④成魚期までです。
④成魚期までは、資金が増えていくなどの変化が出ないため、自分の成長を実感できないのです。
つまり、少しずつ成長はしているものの、その変化を実感できないから強烈に厳しいんですね。
そのためには、自分の収益面だけでなく以下のような点も気にしながら、自分を自分で褒めてあげるようにするとモチベーション低下を防ぐことができます。
・規律ある行動が取れたか?
・無駄な売買はしていないか?
・損失のカーブが鈍くなってきたか?
まとめ
いかがでしたか?
今回はトレーダーの成長段階を魚に例えて記事にしてみました。
よくよく考えたら魚に例えるってのが意味わかりませんが、とりあえず魚にしてみました。
わかりにくくしていたら申し訳ございません。
私がトレーダーの成長段階を定義するのは以下のとおり
ココがポイント
①卵期
②稚魚期
③未成魚期
④成魚期
⑤産卵期
あなたが今、苦しんでいるのは実は他のトレーダーも全員経験しているという話です。
トレードには向き不向きがあるので、その期間を突破するまでに必要な時間、お金は人によって様々です。
ただ、一部の天才的な人を除いては一段飛ばし、二段飛ばしはできません。
「そんな、のんきな事を言ってられるか!私は1日も早くお金を稼がなければいけないんだ!」
過去の私は、本気でそう考えていて1日も早く勝てるようになりたい!そんな気持ちだけで相場に向かっていました。
しかし、そんな思いだけで勝てるようになるなら誰も苦労しません。
トレードは非常に地味な作業を毎日、コツコツと積み上げた人が結果を出せるようになっています。
焦っても、急いでも無理なものは無理です。
時間がかかるようで一番の近道は地味で面白味もなにもないようなものなのです。
モチベーションの維持は難しいですが、辛く挫けそうになっても、自分で自分を褒めてあげましょう。
今あなたがここまで読んでくれているということは、あなたは頑張る意思があるという証拠なのですから。